私はベトナム出張をきっかけに、その面白さや魅力を少しでも伝えられたらと思い、ブログで発信しています。
今回の記事では、初めてベトナムに旅行される方、またベトナムのお金について気になっている方に向けて、ベトナムの通貨を紹介したいと思います。
具体的には、お札の種類や日本円に換算する方法、両替場所などを私の体験談を交えて紹介しています。
また物価についても少し説明をしていますので、参考にしてください。
ベトナムの通貨「ベトナムドン(VND)」について

ベトナムの通貨って?
まず、ベトナムの通貨は「ベトナムドン」といいます。略すと「VND」ですね。ベトナムでは、コインはあまり流通していません。基本的にお札でやりとりしています。そして、桁数がやたら多いです。

50万ドンなど
2024年8月時点で、日本円の100円がベトナムでは約17,100ベトナムドンです。だいたい100円が2万ドン弱くらいと考えるとわかりやすいかと思います。とにかく桁数が多いので、日本円に換算するのは少し難しいかもしれませんが、計算方法があります。
日本円に換算する方法
とにかく最初は桁の多さにとまどいました。30万ドンと言われても日本円でどんな金額か全くピンとこず、慣れるまで少し時間がかかりました。
そんな中で簡単に換算する方法があります。
ゼロを3つ取って、その数字に6を掛けます。例えば、1万ドンだったらゼロを3つ取って、それに6を掛けると60円になります。簡単なので、ぜひ計算してみてください。
日本円ーベトナムドンのレートによって変わりますが、現時点(2024年8月)では、この計算方法で大丈夫です。
ベトナムドンは、どんなお札か?

ベトナムのお札には全部同じ人の顔が映っています。この方はベトナムの英雄「ホーチミンさん」です。ホーチミンさんは、フランスに支配されていたベトナムを独立させようとした方でした。今でもベトナムの人々に親しまれています。
次に、実際にどんなお札があるのか見ていきましょう。まず50万ドン札、これは日本円で約3,000円くらいです。ベトナムのお札は、日本の紙幣と違って少しプラスチックっぽい素材でできており、透明な部分もあります。
次に、20万ドン札、10万ドン札、5万ドン札、2万ドン札、1万ドン札、そして5,000ドン札と続きます。特に2万ドン札の裏には、ここホイアンの観光名所「日本橋」が描かれています。この日本橋は、1590年代に当時ホイアンに住んでいた日本人によって建てられたとされています。
次に、ベトナムのお札は色で分けられており、非常にわかりやすいですが、1万ドン札と10万ドン札が似ているので、財布の中で間違えやすいです。お買い物の際には注意が必要です。
これ以外も、0の数が多いので、慣れるまではパッとみてわかりにくいです。コンビニで買物をしたときにも19万ドンなのに、2万ドン札を出して、お釣りを待つといった経験は1回ではありません。
ベトナムドンの歴史

ベトナムの通貨「ドン」は、長い歴史を持つ通貨です。その歴史を振り返ってみましょう。
ベトナムの通貨は、古くから様々な形態を経てきました。紀元前から、貝殻や金属製の貨幣が使われていたと考えられています。特に、紀元前後の時期には、中国の影響を強く受けた銅貨が流通していました。
その後、10世紀頃からは、独自の銀貨「バック」が発行されるようになりました。バックは、ベトナムの歴代王朝で使用されていた重要な通貨でした。
しかし、19世紀になると、フランスによる植民地支配の影響で、フランスフランが流通するようになりました。1885年には、フランスフランがベトナムの公式通貨に指定されたのです。
その後、1946年にベトナム民主共和国が成立すると、独自の通貨「ベトナムドン」が発行されるようになりました。当初は、フランスフランと並行して使用されていましたが、1952年にはドンが単一の通貨となりました。
ドンは、1978年の統一ベトナム社会主義共和国成立後も引き継がれ、現在に至っています。ただし、1980年代には高インフレに見舞われ、大幅な通貨切り下げが行われました。
その後、1990年代以降の経済改革「ドイモイ」により、ドンは徐々に安定化していきました。現在では、1ドル=約23,000ドンと、比較的安定した為替レートを維持しています。
ベトナムドンは、長い歴史の中で様々な変遷を遂げてきました。その過程で、ベトナムの政治・経済情勢の変化を反映してきたのです。
今日、ドンは、ベトナムの経済発展と密接に結びついた通貨として、重要な役割を果たしています。ベトナムの歴史を知る上で、ドンの歴史を振り返ることも意義深いといえるでしょう。
ベトナムドンに両替はどこがおすすめ?失敗談も!

両替は主要な空港で行うことができますが、現地で両替を行った方がレートが良い場合が多いですが、初めてベトナムに行く場合は言葉が通じる日本で両替していくのをおすすめします。1万円を両替すると約180万ドンになります。(2024年8月現在)
それでは、日本、ベトナムそれぞれ両替をできる場所をご紹介します。
日本で両替をできる場所
日本で両替ができる場所は空港以外にもいろいろあります。
- 銀行
- 銀行は一般的に為替レートが良いです。大手銀行の店頭で両替するのがおすすめです。
- 例えば、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などの大手銀行で両替できます。
- 両替所
- 空港や観光地にある両替所もレートが良い場合があります。
- 空港の両替所や、東京・新宿などの観光地にある両替所をチェックするのがいいでしょう。
- オンライン両替サービス
- オンラインの両替サービスを利用するのもおすすめです。
- Wise(旧TransferWise)やRevolutなどのサービスでは、銀行よりも良いレートで両替できることが多いです。
- 旅行会社
- 旅行会社の店舗でも両替できる場合があります。
時間がないときは空港の待ち時間で両替を、少しでも良いレートで両替をしたい方は上記を参考にレートを比較してみてください。
私は、空港で両替をしました。お札の種類についてはお任せで組み合わせてもらいました。あまり50万ドンばかりでは、現地で使いにくいので、両替をするときにお願いしてみると良いと思います。
私が両替した場所と学んだこと!
日本で両替するより、さらにレートが良い場合が多く、また思っていたより出費がかさみ、追加で両替をしたい場合は、現地で両替をしましょう。ベトナムでは、つぎのような場所で両替ができます。
- 現地の空港で両替
- 宝石店などで両替
- ATMでキャッシング
初めて旅行する場合におすすめなのは、空港での両替です。
私の場合、ホテル近くの宝石店には一緒に連れて行ってもらい、両替をしました。1回行くと、その後は一人でもできるようになりますね。
もちろん日本円現金が必要です。手数料とかはほぼ取られないので、レートは多分よかったです。(あまり細かく気にしていませんでした。)
ATMでクレジットカードを使った引き出しも何度かやりました。
たまにお金が入っていないのか引き出せないことがあります。
私の失敗談ではありませんが、一緒に行っていた他の人は、お金が出なかったのに、カードの履歴には残っていた!これはピンチです。
そこから学んだことは、
- どこのATMか明確にしておく(ATMに番号がありますので、写真を撮っておくと良いです)
- クレジットカードの履歴をすぐに確認
をすべきです。それでも、銀行への連絡とクレジットカードへの連絡という難題が待ち受けています。
結局、彼がどうなったのか聞けていません。。。
宝石店やATMを使う場合には、詳しい人に教えてもらって両替するのがベターです。
ベトナムのリアルな物価を紹介します!
ベトナムの物価は、日本に比べて安いです。
例えば、500mlのペットボトルの水がだいたい5,000ドンから1万ドンの間で買えます。コンビニでは約6,000ドンでした(日本円で36円)。自販機では1万ドンで買えました。自販機を使うのは少し勇気がいりましたね。
私が滞在していたホテルの近くには、ファミリーマートがあって、よく利用していたので、現地のコンビニやスーパーだとさらに安い可能性もありますね。
プリングルスなど輸入のお菓子は結構高くて5万ドン(約300円)くらいした記憶です。
食事については、現地の安いレストランですと、3人で食べ飲みをして900円くらいで済んだり。
マッサージは、90分で60万ドン(約3,600円)くらいと、物価の安さも体験しました。
まとめ
この記事では、ベトナムの通貨であるベトナムドンや物価についてご紹介しました。
- 日本円に換算する方法
- どんなお札があるか
- ベトナムドンの歴史
- 両替場所
USドルなどと違って、馴染みのない通貨であり、桁数が多く慣れるまでは本当に使いづらいので、少しでも記事を参考にしてもらって、現地の買い物や食事などでトラブルにならないようにご注意ください。
初めてベトナムに行かれる方の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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