ベトナムはカフェ大国でありまして、ベトナムコーヒーの生産量も世界トップレベルです。
多くのコーヒー農場がベトナムにあり、たくさんの方々がベトナムでコーヒーを楽しんでいます。
ベトナム人は、出勤前にカフェでコーヒーを飲んだり、仕事の打ち合わせでコーヒーを飲んだり、お昼を食べた後にカフェでおしゃべりをしたり、仕事終わりにカフェでコーヒーを飲んだりと、さまざまな場所でカフェが利用されています。

道を歩いているとカフェにいる人が多いですね。
なので、路上などいたるところに本当にたくさんのカフェがあります。
そんな中で、旅行者がどのカフェに行ったらいいのか迷うこともあると思いますので、今回は5つのおすすめカフェを紹介します。
知っておきたい!ベトナムコーヒーの種類
カフェをご紹介する前にベトナムのコーヒーについてご紹介します。
ベトナムコーヒーにはいろいろな種類があり、最初は戸惑うかもしれません。基本的なコーヒーの種類を紹介します。

カフェデ
まずはブラックコーヒー「カフェデ」。
これはそのままブラックコーヒーで、ポットで飲むことは少なく、氷を入れて飲むことが多いです。
英語でブラックコーヒーと注文すれば通じることが多いですが、砂糖がデフォルトで入っているので、入れて欲しくない場合は「ノーシュガー」と伝えるのがおすすめです。
ただし、日本のコーヒーとは違って結構苦いです。

周りのベトナム人はブラックを飲んでいません。
カフェスーラー
次に「カフェスーラー」。
これはベトナムで一番ポピュラーな飲み物で、ブラックコーヒーにコンデンスミルクを入れて飲みやすくしたものです。
ミルクは入っておらず、コンデンスミルクだけで甘さと苦味が強烈に感じられます。
バクシー
続いて「バクシー」。これはコンデンスミルクとミルクが入っており、カフェスーラーに比べてマイルドな味わいです。日本のカフェオレに一番近く、優しい味です。
日本人の口に一番合うのはこのバクシーだと思います。
もちろんバクシーも甘いのですが、ミルクが入ることで甘さが和らぎ、コーヒーの風味も損なわずに楽しめます。
普通のカフェオレもありますが、ベトナムコーヒーの中ではこれが一番飲みやすいかもしれません。
以上が基本的なベトナムコーヒーの紹介です。コンデンスミルクの比率などは店によって異なりますので、参考程度にしてみてください。
おすすめのカフェ一覧

ベトナムコーヒーの種類を知ってもらったところで、おすすめのカフェをご紹介します。
OKKIO Coffee(オッキオ)
まずは、ホーチミンの隠れ家的なカフェ、OKKIO Coffee(オッキオ)。
ここではベトナム名物のエッグコーヒーやココナッツコーヒーを楽しむことができます。
都会の喧騒を忘れるような落ち着いた雰囲気の中で、贅沢な時間を過ごせます。
今回はベトナムコーヒーについても解説していきます。
ホーチミンの観光名所の一つで、歴史のある有名な市場のベンタイン市場。
今回はここから歩いてすぐの場所にあるカフェ、「OKKIO Coffee」をご紹介。赤い入り口がオッキオカフェです。一見カフェがあるとは気づかないような見た目です。
赤い螺旋階段を登り、3階にカフェがあります。
内装は青いパステルのタイルが印象的で、カウンターとテーブル席がいくつかあります。
全体的に落ち着いた雰囲気で、私が行ったときは、朝だったので窓の外側は閉まっていましたが、本来は開いています。パンも展示されており、お土産コーナーもあります。
奥の部屋は、レトロな落ち着いた雰囲気で、店舗全体がレトロなインテリアと青いパステル、白い壁で統一されていて、とても落ち着いた感じです。
お店の名前「オッキオ」はイタリア語で「目」という意味で、しかも普通の目ではなく「第三の目」のような意味合いがあるそうです。
オーナーはなんと村上春樹のファンで、彼の小説に出てくるようなカフェを目指したんだとか。
ホーチミン市内に4店舗ほどあり、どのお店もおしゃれで、店舗ごとに雰囲気やコンセプトが少しずつ違います。
デザインの賞も受賞しているそうです。
ベトナムはカフェ文化が発達しており、手軽な価格でおしゃれなカフェがたくさんありますが、その中でもオッキオは内装や雰囲気が特に際立っています。
こちらではベトナム名物のエッグコーヒーを注文しました。
エッグコーヒーは卵を使ったコーヒーで、卵黄と砂糖、コンデンスミルクを混ぜて泡立てたものをコーヒーの上に乗せた飲み物です。
ミルクが手に入らなかった時代に、卵黄を代わりに使ってみたのが始まりで、ハノイで生まれた飲み物です。濃厚な見た目から「液体ティラミス」とも呼ばれています。
上の層は卵黄部分で、飲んでみると飲み物というよりデザートのような味わいです。
甘味が強く、一般的には重たい感じがしますが、オッキオのエッグコーヒーは甘さ控えめで、ココアパウダーの苦味がアクセントになっており、他のエッグコーヒーよりもかなり飲みやすいです。
他のお店でエッグコーヒーを飲んだ時は、3口くらいで飽きてしまいましたが、今回はあっさりと飲めました。
他には、ココナッツコーヒーもおすすめ。

ココナッツコーヒーは、シャーベット状にしたココナッツミルクにコンデンスミルクを入れたコーヒーです。
ココナッツオイルを入れたコーヒーとは異なります。
甘さと苦味のバランスが良く、ココナッツチップが乗っており、ココナッツの香りとコーヒーの風味が絶妙です。暑い街中を歩いた後に飲むのにぴったりです。
コンカフェ

つぎは「コンカフェ」です。
コンカフェの中はですね、壁がすごい緑色になっていて、ベトナムの昔の雰囲気を感じられるような内装になっているのがコンカフェの特徴です。
ハノイでは2007年に開店し、カフェのコンセプトとしては1970年から1980年代の雰囲気をモチーフにしているみたいです。店員のユニフォームは濃い緑色で、北ベトナム軍をイメージしているそうです。
私がおすすめしたいのは「ココナッツコーヒー」65,000ドン(日本円で約400円)です。
なかなか他のお店では見られないシャーベットタイプのコーヒーで、シャーベットを混ぜて飲む飲み物でした。
カフェですが、ひまわりの種を食べている方も多く、コーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しめるようになっています。
私が行ったところは、歩道が見えるテラス席もあり、雰囲気もすごく良かったです。
お店の中にはいろいろなグッズも売っていて、壁紙もおしゃれで、さまざまな絵が飾られていました。雰囲気を楽しむのにもこちらのカフェはおすすめです。
アハカフェ
3つ目は「アハカフェ」を紹介してみたいと思います。
アハカフェの特徴としては、オープンカフェのスタイルになっています。
私も2回か3回行ったことがあるんですけど、お店に入って座れば、言葉が話せなくても、2階や3階のテラス席に行ける感じです。
適当に席に座ると店員さんがメニューを持ってきてくれて、指差して注文することができます。
アハカフェの特徴としては、木製の小さい椅子があり、少し硬いんですけど、それが特徴です。
たくさんの飲み物がありますが、私のおすすめは「ヨーグルトコーヒー」です。
ヨーグルトにコーヒーを入れて混ぜて飲む形で、酸っぱさと苦さがちょうどいいバランスになっているのがベトナムのヨーグルトコーヒーです。

ヨーグルトコーヒー以外にはビールもあります。
最近はビールが売り切れていることもありますが、ビールをサクッと飲みたいという方にはアハカフェも良いと思います。
オープンな感じでバイクの音や風を感じながら過ごせるのが特徴です。値段も安いので、仕事帰りやジムの後にビールを飲んで、アハカフェに行くのも良いと思います。
ハイランズコーヒー
4つ目は「ハイランズコーヒー」です。
ハイランズコーヒーは、ベトナム国内で最大の店舗数を誇る大人気コーヒーチェーンです。すべてのコーヒー豆は100%ベトナム産のオリジナルコーヒーです。
カフェでもコーヒーを楽しめますし、スーパーでもハイランズのコーヒー豆を買うことができます。練乳をたっぷり入れた甘く濃厚なベトナムコーヒーから、フルーツやハーブを使った爽やかなアレンジドリンクまで、豊富なメニューが用意されています。
立地が良く、景観も楽しめる店舗もあり、人気です。
私が行ったのは、ホータイ(西湖)の近くにある舟形のカフェで、船のような形で2階がオープンになっていて、湖の雰囲気を楽しめます。
湖の向こうには夜景も綺麗で、夜に行くのもおすすめです。

バインミーも売っています。
カフェとバインミーというベトナム名物を両方楽しめます。
カフェジャン

最後は「エッグコーヒーのカフェジャン」です。
カフェジャンはエッグコーヒーで有名なお店です。
エッグコーヒーとは、1軒目で紹介しましたね。
名物のエッグコーヒーは、卵とコンデンスミルクをカスタードクリーム状に泡立てたものをコーヒーの上に乗せて、まるでカスタードクリームを飲んでいるような感覚で、苦味と甘味のバランスが絶妙です。
コーヒーの上に甘いクリームを乗せて、最初はすくって食べて、その後混ぜて下のコーヒーと一緒に楽しむのがおすすめです。
まとめ
今回は
- ベトナムコーヒーの種類
- ベトナムがコーヒー・カフェ大国であること
- ベトナムでおすすめする5つのカフェ
を紹介しました。今後、ベトナムに旅行や出張で来られる方は、ぜひ今回紹介したカフェに行ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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